再会したイケメン幼なじみは、私を捕らえて離さない。
「一緒にいてくれる、ただそれだけで十分だよ」



「言葉もたまには必要だけどな。真凜から好きだって、まだ聞いてないけど?」



ええっ…。



「言ったよね?あの時…」



口パクだったけど…。



「さぁ?」



うそでしょ…しらばっくれてる?



「涼真くん、私言ったよ?」



そうしたら、耳元に口を近づけて囁く。



「帰ったら聞かせて」



くすぐったいし、ドキドキする…。



戸惑っていると、握っている手に力をこめてまた囁く。



「今日、付き合ってちょうど1ヶ月だよな。何か記念に残ることしようか…」



ドキッ。



えっ…なにを?




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