再会したイケメン幼なじみは、私を捕らえて離さない。
「いっ…い、1ヶ月たつんだね。はっ…はやーい」


覚えててくれたんだ?



私も、なんとなくだけど…そうかなと思ってた。



嬉しいけど、涼真くんと意味あり気な言い方に緊張してかなり棒読み。



「そ、そうだ。帰りにデートするのはどうかな」



なにか話さないと!と焦って、提案したのは以前から私が涼真くんとしたかったこと。



「いーね。やっと真凜からオッケーでたな。ずっと待ってた」



え?



「どういうこと?」



「いや…俺と出かけた日に記憶が消えたし…やっぱトラウマになってんのかなって」



「それはないよ?まだその日のことも思い出せないし…」



「そうだよな。また…今日、行って見る?あの日行った場所に」



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