再会したイケメン幼なじみは、私を捕らえて離さない。
リビングでミルクティーを飲みながら涼真くんを待つ。



いつも、この時間なら涼真くんと通えるのか…。



バスから降りて毎回走る?



それキツいな…。



リビングの壁には、涼真くんとの記念日デートの写真が飾ってある。



涼真くん…こんなところに置かなくても。



家族にもオープンにしたいからって、あの日帰ったらすぐに飾ったみたい。



テーマパークデートの記憶も、今はまだ残ってる。



涼真くんの言うように、もし忘れても…新しい記憶を重ねていければいいよね。



「お待たせ」



制服姿で現れた涼真くんは、今日も相変わらずかっこいい。



でも、ネクタイが少し歪んでいる。



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