再会したイケメン幼なじみは、私を捕らえて離さない。
「ネクタイなおそうか?」



「ん?」



捻れていることさえ気づいてない。



近寄り首元に手を持っていき、ネクタイを結び直す。



「ありがとな」



チュッと不意打ちのキス。



びっ…くりした。



「まだ時間あるし…いい?」



「うん…」



涼真くん、キスすると止まらなくなるから、どうしようって思ったけど…。



私もしたいし、少しの時間なら…。



バタン!



「やっべぇー!ジャージ忘れた!!」



また舞い戻ってきたのは昌磨くん。



全速力なのか息を切らしている。



慌てて離れる私たち。



昌磨くんがリビング横を通るころには、なにもなかったかのようにソファに座っていた。




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