再会したイケメン幼なじみは、私を捕らえて離さない。
「もう、行くか」



「そ、そうだね…」



ふたりで家を出て、自然と手を繋いだ。



「触るなよ、俺の女に」



ひゃっ。



家から飛び出て来た昌磨くんが、ふざけた調子で私たちの手を叩いて駆け抜けて行った。



振り返ったその顔は笑っている。



「あいつー」



「昌磨くん、涼真くんと同じ顔してる…」



「は?どういう意味だよ」



「独占欲強め」



「ていうか、真凜に独占されたい」



こんな調子の私たち。



きっと、ずっと…一生一緒にいられるよね。













end











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