再会したイケメン幼なじみは、私を捕らえて離さない。
「学校は?どうやって行くの?」


「バスがでてるわ。学校の近くで停まるから安心して」


「そうなんだ、それなら…」


「一時間に一本なの。寝坊できないわね」


…ええっ?


「それ困るよ!お父さんだって朝困るよね?反対しなかったの?」


シートベルトを外しながらお父さんはヘラヘラと笑っている。


「ああ。この辺は治安も良さそうだし、いいんじゃないか?」


「そんなのまだわかんないよね。夜になったら暴走族が走りまわるかも」


「アハハっ、大丈夫よー。リサーチ済みだから!」


お母さん、大口開けて笑ってるけどほんとに大丈夫なの?


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