再会したイケメン幼なじみは、私を捕らえて離さない。
授業に集中しなきゃ。


「問三は…誰に解いてもらおうかな」


先生の声が聞こえて、ペンを握りしめたまま固まる。


あてられませんように…。


「白坂」


びくーっ!


あたしなの?


「どうだ?前に出て答えられそうか?」


無理だよ、全然わからない。


プルプルと顔を横に振ると、先生が失笑している。


「まぁ、簡単な問題だからな。この際覚えるといい。とりあえず前に出てきて」


ええっ!?


公開処刑じゃんか。


転校初日でバカをさらすことになるなんて、あたしってホントついてない。


「ほら立って」


そう言われてもーっ!


不安な気持ちでいっぱいでいると、横からボソッと涼真くんの声がした。


「代わってやろうか?」


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