再会したイケメン幼なじみは、私を捕らえて離さない。
「娘の真凜よ」


お母さんが無理やりあたしを、話し相手のおばさんの前に突き出す。


ちょっ…なにするのよ。


ムッとしているのに、おばさんはとても優しそうに微笑んできた。


「真凜ちゃんなの!?まあ~っ、こんなに綺麗になって」


態度悪かったのに、こんな社交辞令…けどやっぱり照れちゃう。


とりあえず態度を改め、はにかみつつもぺこりと頭を下げた。


その時、車の後部座席から誰かがおりてきた。


前かがみぎみに降りた後、上目遣いで目が合った。


ドッキーン!!


すっ…ごいイケメン!


背の高い男の子で、年はあたしと同じぐらいか少し上。

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