再会したイケメン幼なじみは、私を捕らえて離さない。
あたしの知る限り、こんなに綺麗な顔をした男の子は見たことがない。


胸の奥がギューっとなって、一気に心拍数が上がる。


やばい…超タイプ。


もう目線は男の子に釘付け。


その間にも男の子は黙ったまま、あたしを見つめている。


すっ…ごく長い時間に感じたけど、きっと一瞬なんだろうね。


引き続きお母さんたちがやたらと盛り上がっているけど、会話の内容が全く耳に入ってこない。


「真凜、聞いてるの?」


お母さんに揺さぶられ、我に返った。


「なに?」


「なにじゃないわよ。見覚えない?お互い、どうしてそんなに固まってるの?」


「そうよ!真凜ちゃんが引っ越して来るって知って、嬉しそうにしてたじゃない。黙ってないで声かけなさいよ」


ええっ?


あたしの知り合いなの?


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