再会したイケメン幼なじみは、私を捕らえて離さない。
「元カノとまた…付き合うんだよね?」


「は?なんでそーなるんだよ。もう付き合わねーよ」


これまで落ち着いていた涼真くんに苛立ちが見えた。


元カノネタはタブーなのかな?


それとも図星。


「ホントに?さっき環奈ちゃんに会ったの」


「そか、あいつに会ったんだ…なにか言ってた?」


「ううん…」


烈くんからは色々聞いたけどね。


「綺麗な子だよね。美男美女でお似合い」


「そうか?真凜の方が俺とお似合いじゃね?」


ドキッとするようなこと言わないでよ…。


黙っていると、涼真くんに頬を突っつかれた。


「なぁなぁ、俺じゃダメ?」


だっ…ダメじゃない。


心の声が思わず出そうになって慌てて口を塞ぐ。


こんなの絶対にからかわれてる!


反応が面白いからって、ただそれが新鮮なだけでやってるんだ。


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