再会したイケメン幼なじみは、私を捕らえて離さない。
「聞いてみただけ…」


「約束しなくても一緒にいられる権利があって、常に側に置きたいって思う、そーいう相手かな」


一応、真面目に答えられるんだね。


それにあたしよりマトモな考えしてる。


「で、好きでもないあたしを気まぐれで彼女にするつもりなの?」


ここが聞きたい。


「好き」


そんなあっさり言われても重みがないよね。


それにその好きは、あたしが求めてる好きじゃない気がする。


「軽すぎ」


「もっと甘くしようか?授業中だけどいい?」


急に手を取ってきたから過剰に反応してしまった!


ガターン!!


机を思いっきり押したら、前に倒れてしまった。


あああ…なにしてるのよ、あたし!


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