再会したイケメン幼なじみは、私を捕らえて離さない。
「そうなんだ…」


「心に傷残ってない?環奈ちゃんを閉じ込めたんだよね。なんでそんなことしたのかな…本当にごめんね」


自分がそこまで意地悪だった記憶はないんだけど、烈くんが言うからこれは事実なんだよね?


「ううん…もういいの。まだ暗闇はすごく怖いんだけど…前よりは治ってきた方だから」


「そうなんだ。あたしでできることなら協力するから何でも言ってね」


「ありがとう、真凜ちゃんと仲良くできる日がくるなんて思わなかったから嬉しい…」


ギューっとしがみついてくる小柄な環奈ちゃんが愛おしい。


きっとすごく怖い思いをさせたんだろうな。


それなのにあたしを許してくれるなんてすごく優しいね。


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