再会したイケメン幼なじみは、私を捕らえて離さない。
自分勝手に振り回さないで。


適当なことばっかり、あたしの気持ちなんてどうでもいいんだ。


だから環奈ちゃんにもあーいう態度がとれる。


ひどいやつ…。


昨日から今日までの間に感じた涼真くんへの恋心は、いつの間にかスーッと消え去っていた。


真に受けなくてよかった。


ほんとにもうそれだけ。


これ以上、涼真くんに深入りしないようにしなきゃ。


放課後になると、急いでバス停へと走った。


バス停は混んでいて、まずは一台を見送った。


次は10分後…。


ふと思い出す。


そうだ、夕ご飯がないんだった。


涼真くんと一緒にって、お金ももらったっけ。


けど、ふたりで出かけるのは気がひけるしなぁ。


考えているうちにバスが来て、ギリギリ乗れたのもあってそのまま家に帰ることにした。


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