見えない世界でみつけたもの
静と一緒に学校までの道のりは危険な場所も少なくはない。
見えている人にとっては問題ない道でも、見えない俺には恐怖なのだ。
「大丈夫?」
「ああ、大丈夫だ」
一歩、一歩、慎重に歩く俺の横から聞き慣れた声が聞こえてくる。そして、これまた聞き慣れた息遣いが耳元をくすぐっていく。
必ず俺の横で静は俺の様子を見ている。
見えないが、静の息遣い、歩く靴音、いつもの静がそこにいる。
それだけで俺は幸せだと思う。
本当に静は”俺の眼”を本当に良くやってくれていると思う。
俺が一人で学校に行けるようになればいいのだが、外を一人で歩くのは正直怖いところがある。だけど、いつまでもそんな事を言っていられないのは分かっているし、早く一人でも出来る事を増やしていかなければいけない。
決して静と一緒にいるのが嫌なわけではない。だが、時々静が無理をしているのが分かるので、それだけは辛い。
見えない目が、あの日の光景を映し出す。
もう過去の事だ……忘れようと思っても忘れられない。
見えている人にとっては問題ない道でも、見えない俺には恐怖なのだ。
「大丈夫?」
「ああ、大丈夫だ」
一歩、一歩、慎重に歩く俺の横から聞き慣れた声が聞こえてくる。そして、これまた聞き慣れた息遣いが耳元をくすぐっていく。
必ず俺の横で静は俺の様子を見ている。
見えないが、静の息遣い、歩く靴音、いつもの静がそこにいる。
それだけで俺は幸せだと思う。
本当に静は”俺の眼”を本当に良くやってくれていると思う。
俺が一人で学校に行けるようになればいいのだが、外を一人で歩くのは正直怖いところがある。だけど、いつまでもそんな事を言っていられないのは分かっているし、早く一人でも出来る事を増やしていかなければいけない。
決して静と一緒にいるのが嫌なわけではない。だが、時々静が無理をしているのが分かるので、それだけは辛い。
見えない目が、あの日の光景を映し出す。
もう過去の事だ……忘れようと思っても忘れられない。