君が幸せなら、それでいい。
家に帰ると、ベットに横になりがらスマホをいじる。
まだご飯という時間ではないし、これと言った用事もない。
こういう暇な時は、スマホをいじるのがいちばんの暇つぶしだ。

漫画サイトでも見ながらごろごろしていると、LINEの通知音が部屋に響いた。
通知には『凛』と示されている。
僕はゆっくりとした手つきで、LINEのアプリを開き、凛とのトーク画面にした。

凛『優ちゃん!なんか漫画貸して٩(ˊᗜˋ*)و』

僕は、本棚の前まで行くと、なれた手つきで面白そうな漫画を探し出す。
と言っても、凛も漫画はそこそこ読むほうだから、ほぼ貸してしまっている漫画ばかりだ。
少し前に買った少年漫画を見つけると、表紙の写真を撮って、凛に送った。

優『これでどう?』

すぐに既読がつき、凛から返信が来る。

凛『大丈夫!!ありがと( •̤ᴗ•̤ )』

軽くスタンプを返すと、凛とのトーク画面を閉じた。
そのまま葵とのトーク画面を開いて、肝試しについてLINEすることにした。

優『肝試しのことなんだけど、凛が行きたいって。他に連れていきたい人とかいる?』

しばらくは返信はないだろうと思い、先程まで見ていた漫画サイトの続きを開いた。
しかし、意外にも返信は早く、5分ほどで返ってきた。

葵『おお!サンキュー!そしたら武井さんと仲のいい奴の方がいいよな?瀬谷さんとかどう?』

優『いんじゃない?凛も喜ぶと思うし。』

葵『それじゃとりあえず明日誘ってみようぜ!いついく?』

僕はカレンダーを見直し、空いてる日を確認する。

優『今週の土曜日は?』

葵『(*・∀・)ゞ了解!!』

丁度話が切れたところで、一階から母のご飯ができたよー、という声が聞こえる。
僕はスマホをつくえの上に置くと、足早で一階に向かった。
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