自称プレイボーイと絡まる私


私の視線に気づいた海野君はちらりと目だけ動かして、ふっと笑った。


「菅原さんてさあ、俺のことゴミ見るみたいな目つきで見てない?よく」

「そんなことないよ」

「いやあそんなことあるって」

「…そうかな」

「そうだよ。
菅原さんにとって俺ゴミみたいなもんなんだよ」

そう言って何がおかしいのかまたへらへらと笑う。

その様子を見ていたらイライラしてきて。


「…そーかもね。」

「そうだよ、俺ゴミなんだよ菅原さんにとって」

「ゴミなんで廃棄しまーす」

言いながら海野君の頭にコンビニの袋をかぶせる。

やめてやめて、と笑いながら海野くんが私の腕を掴んだ。

それだけのこと、
たったそれだけのことで私の心臓は大げさなほど音を立てる。



「…菅原さん顔赤くない?風邪?」


私のことに恐ろしく鈍感な海野君は、嫌いだ。



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