【完】ずっと友達なんて嫌だ
「うむ、よろしい⋯⋯はは」
「あははっ、やっぱ面白いよなーこの流れ」
「何回やってきたんだって話だよね!」
こういうじゃれあいも楽しくて。
まず、お祭りで隣に並んで歩いてること自体が夢のようで。
「あ、俺穴場知ってるんだけど行く?もうすぐ花火始まるし」
「え、行きたい!!」
そうだ。見る場所全く考えてなかったよ⋯⋯。
本当に計画性がない⋯⋯。
「ここ」
「え、すごい。人も居ないし、ここなら良く見えそうだね!」
ベンチもあるしいい所だ。
「なんでこんな場所知ってるの?」
「明里が昔ここに来てたんだよな。で、俺が迎えに行ってたから」
明里ちゃんの話になると柔らかい表情になる春輝くん。
妹でも妬いちゃう。