【完】ずっと友達なんて嫌だ

その頃はまだ春輝くんがバスケをしてた。



悠斗の付き添いで初めて春輝くんのバスケ姿を見た時⋯⋯。



いつもおちゃらけた雰囲気なのに真剣な雰囲気でドリブルしてて。



点が入ったら無邪気に笑って。



かと思ったらまたボールを追いかけて。



そんな春輝くんのギャップに惹かれたんだ。私。



今、それを思い出すなんて⋯⋯。



「⋯⋯」



「⋯⋯あれ、俺結構勇気いるような事言った気がするんだけど！？」



無言でいる私をみて雰囲気が崩れた春輝くん。



真剣な表情をみて好きになったけど、やっぱり普段の春輝くんもいいと思う、うん。



「⋯⋯あれ？何言ってたの？」