【完】ずっと友達なんて嫌だ
春輝くんの真剣な表情に見惚れてしまって全く言葉が入ってこなかった。
「大丈夫です⋯⋯またいつか言います⋯⋯」
「あ、そう?」
「おう!⋯⋯てか葵ちゃん顔赤くね?大丈夫?」
え、赤い!?
「だ、大丈夫っ!もう全然!」
「え?本当に?」
「本当本当!」
もう絶対に春輝くんのせいだ。
急に真剣な顔をするのが悪い。
「え、てかもう時間やばくね!?葵ちゃん大丈夫!?」
ん?時間⋯⋯やばい!!
「うわー!時間経つの早すぎる!!すっかり暗いじゃん!」
そんなに話し込んでたんだ、私たち。
「俺送るよ」
「え!大丈夫だよ!私みたいな人は全然問題ないから」