【完】ずっと友達なんて嫌だ



「ねー!なになに、すごい穏やかな表情してんじゃん!」



お兄ちゃんをからかう碧。



「珍しいわねぇ」



お母さんも呑気に言わないでよー。



「⋯⋯こうなるから家に連れてこなかったんだよ今まで」



本当に嫌そうだ。




「仕方ない、この家はこういう家なの知ってるでしょ」



「はぁ」



「ゆ、唯くん?」



「祐菜、食べるぞ」



「あ。はいっ」



うわぁ、イチャイチャしてる。



もう二人の世界じゃん。



まぁいいや。私たちも食べよう。



「あ、新くんがもう少しで帰ってくる!行ってくるわね!」



急に立ち上がって玄関のほうに行ったお母さん。




さっきからやたら携帯触ってると思ったらお父さんとやり取りしてたのね。



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