【完】ずっと友達なんて嫌だ




黙々と作業をしていく。



日誌が書き終わったら春輝くんの手伝い。



手伝いっていうかこれも私の仕事なんだけど。



ずっと無言だから時計の針がカチカチと教室に響いてる。外から見るとね。



私自身は心臓の音の方が大きく聞こえる。



聞こえてないかな⋯⋯。



なんで、こんなにドキドキしてるんだろう。



二人きりって、恥ずかしくて嫌なのに、すごい心地よくて⋯⋯。



ずっとこの時間が続けばいいのに⋯⋯って思っちゃう。



「終わったな!」



「うん」



終わっちゃった。二人きりの時間が。



というか、そんなに陰気臭い雰囲気出さない!!うん!



「よしっ!じゃあ、職員室行って帰ろっか!」



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