【完】ずっと友達なんて嫌だ
「うん!ばいばい」
春輝くんが曲がり角を曲がるまで見送る。
「姉貴って春輝さんのこと好きなの?」
「え、え!?な、なんで!?」
「いや、なんとなく。雰囲気で」
さすが弟。分かるんだねそういうの。
「うん⋯⋯好きだよ。でも向こうは友達としか思ってないんだろうなぁ」
「うわ、なんか姉貴らしくない」
「え?何それ!私らしいって何よまず!」
「なんかいつもポジティブ思考で悩みとかなさそう」
うわ!それ失礼だ!
「私にも悩みとかありますー」
多分⋯⋯うん。
まぁ、あんまり基本的に物事を深く捉えないからなぁ。
あ、そういうところを言ってるのかな?颯は。