カスオくん
優しい眼差し
「カチュオ君、オチッコ漏らしちゃダメじゃないでちゅか」と僕の頭を優しく撫でる御主人様のその目は明らかに何かを企み、それが楽しみで楽しみで仕方ないといった様子だ。
その証拠に訳の分からぬ赤ちゃん言葉まで使い始め、「白鳥のワルツ」ならぬ「妖怪のワルツ」らしき舞を踊っている。
「いかん・・・ ヤツのトキメキようは尋常じゃない」
次回のミッションは想像を超えるものだと直感した。
オシッコ漏らすような大役を果たしたばかりの子役に今度は一体なんなんだ。
もうダメだ、今度はこのクライアントから何を言われてもそのオファを必ず断ってみせる。
コブシを固く握りしめ心に決めた。
踊りながら回転し、妖怪は子役の耳元に顔を近づけると
「オカメちゃんのお風呂を覗かせて、うっふん」と恥らんだ。
ヤツの恥らうその姿はおそらく世界中のどんな生き物よりもみにくかった。
「絶対にでっき~ん!」と僕は大声を張り上げた。
「お風呂を覗くのは明らかに犯罪だ!」と大声で叫び
「下着を盗むのも犯罪だが・・・」と小声で言った。
さすがにそれは無理だ、っていうかそれをやっちゃいけない。
赤鬼・・・ じゃなくて赤の他人に自分の妹の入浴シーンを見せる・・・
それは絶対にできん。それにそんな大役は小便小僧には無理だ。
これ以上ワイセツマンの言いなりになっていると、いつか僕はワイセツマン2号を襲名してしまう。
オデコに「覗き絶対反対!」と書きいた鉢巻を巻き、「ワイセツマンは街から出て行け! 暴力反対!」とコブシを挙げながら誰もいない方角に向かって叫んだ。
すると妖怪は再び回転しながら耳元で「オカメちゃんのパンティの件、バレてもいいのかな」と囁いた。
開き直ってた僕は「バラすならバラせ!、困るのはそっちの方だ」と心の中で思った。
朝露だの草原だの叫んでいたモノが母さんの分身だと知ると細胞が腐り始めるのはそっちの方だ。
しかし反対運動の方は「消費税率引き上げ反対!」と変わり、明らかにトーンダウンしていた。
その証拠に訳の分からぬ赤ちゃん言葉まで使い始め、「白鳥のワルツ」ならぬ「妖怪のワルツ」らしき舞を踊っている。
「いかん・・・ ヤツのトキメキようは尋常じゃない」
次回のミッションは想像を超えるものだと直感した。
オシッコ漏らすような大役を果たしたばかりの子役に今度は一体なんなんだ。
もうダメだ、今度はこのクライアントから何を言われてもそのオファを必ず断ってみせる。
コブシを固く握りしめ心に決めた。
踊りながら回転し、妖怪は子役の耳元に顔を近づけると
「オカメちゃんのお風呂を覗かせて、うっふん」と恥らんだ。
ヤツの恥らうその姿はおそらく世界中のどんな生き物よりもみにくかった。
「絶対にでっき~ん!」と僕は大声を張り上げた。
「お風呂を覗くのは明らかに犯罪だ!」と大声で叫び
「下着を盗むのも犯罪だが・・・」と小声で言った。
さすがにそれは無理だ、っていうかそれをやっちゃいけない。
赤鬼・・・ じゃなくて赤の他人に自分の妹の入浴シーンを見せる・・・
それは絶対にできん。それにそんな大役は小便小僧には無理だ。
これ以上ワイセツマンの言いなりになっていると、いつか僕はワイセツマン2号を襲名してしまう。
オデコに「覗き絶対反対!」と書きいた鉢巻を巻き、「ワイセツマンは街から出て行け! 暴力反対!」とコブシを挙げながら誰もいない方角に向かって叫んだ。
すると妖怪は再び回転しながら耳元で「オカメちゃんのパンティの件、バレてもいいのかな」と囁いた。
開き直ってた僕は「バラすならバラせ!、困るのはそっちの方だ」と心の中で思った。
朝露だの草原だの叫んでいたモノが母さんの分身だと知ると細胞が腐り始めるのはそっちの方だ。
しかし反対運動の方は「消費税率引き上げ反対!」と変わり、明らかにトーンダウンしていた。