カスオくん
「しまったぁ~!!!」
策を練りながら不覚にも寝てしまった。
「快適快眠だぁ~!!!」しかも陽はとっくに暮れている。
飛び起きた僕は星空の下を猛ダッシュで家へと急いだ。怒られるぞ・・・ 

今、何時ごろなんだ。
走りながら頭の中で記憶を探った。「えーと、どこまで作戦を練っていたんだろう・・・  
進入経路から・・・ 俳優の立ち位置までと・・・

そうだ! 姉さんだ。
姉さんの攻略を考えている間に眠ってしまったんだ。
やっぱり姉さんだ。いつも大事な場面で姉さんの邪魔が入るんだ。
息を切らせながら家の前までやって来るとカメレオンのように壁と同色し玄関の様子を伺った。

歩くリトマス紙という特技が思わぬところで役にたった。

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