カスオくん
稲中・・・ 同じ中学生だけど卓球覚えてもな・・・ しかも全然卓球やってないし。
コナン君・・・ 小さいだけ共通点で役にたたん。
こち亀・・・ 思春期の僕は両さんよりも麗子さんが気になってしまう・・・ 
アンパンマン・・・ 話しにならん。
ワンピース・・・ 僕は船酔いするしゴムの実を探す時間がない・・・ ただウソップとは仲良くなれそうな気がする。
仮面ライダー・・・ 変身ベルトがないし、ましてライダーキックなど僕が放ったところで奴の股間をかすめる程度・・・ そうだ股間! 急所だ。
男にしか解らぬ例えようのないあの痛み、急所に一撃を加えればさすがの永島ものたうち回り、僕に跪き許しを乞うであろう。
そこで僕が「二度と悪さをするなよ」と時代劇のようにキメればチン太郎・・・ 
じゃなくてキン太郎バリの武勇伝だ。戦いに勝てるのであればはっきり言って秀吉でも
小柄な金太郎でもどちらでもいい。

オマケに奴は極度の近眼である。
僕のこの小さな身体を最大限に活かし、目にも止まらぬ早業でメガネを奪う、後は黄金の右足が奴の急所を貫く・・・ 完璧だ。あまりにも完璧すぎる。

「強い奴には油断があり、弱い僕には知恵がある」

僕は早速自分で編み出した勝利の方程式をノートに書き込むと又してもニヤケてしまい、今度は妹のオカメが「お兄ちゃん気持ち悪い」と言い放ち部屋を出て行ってしまった。

この際、家族の白い目はしょうがない、明日から戦いに向けて特訓だ。
取りあえず全ての漫画は読破し、彼らは僕の背後霊・・・ じゃなくて守護霊として見方になってくれた。

さらに僕は俊敏さを養うために太極拳をも極めようとしたが、その勇ましい名前とは違って全く意味がないので
すぐに止めた。

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