シュガー・ボーイを追いかけろ!
だけど、
もうあんな風に頭を撫でてもらえることはきっとない。
あんな風に笑ってくれることもないかもしれない。
私、本当にこれでいいの?
竹内くんを他の誰かに取られちゃってもいいの?
そんなことになったら私
死ぬんじゃない?
「………生きる!!!!!!!!!!!!!!!」
「?!!何!?どしたの綾瀬さんっ、また発作が出たの?!」
「なつか、なつかっ!落ち着いてっ」
突然ものすごい勢いで顔を上げた私に驚愕の声をあげた亮太くんとヒカル。
2人が引き止める声もなんのその、
私は目にも留まらぬ速さで教室を飛び出した。