誰にもあげない。私だけのお兄ちゃん♡
なんでお兄ちゃんじゃなくてあんたなの?!」

私は女を思いっきり突き飛ばした。

なんで?なんでこの女が私の事を心配するの?意味わからない!私はこいつが大っ嫌いで、だから嫌がらせしてるのに…暴言吐いたのに…
なんでお兄ちゃんが来てくれないの?
なんでお兄ちゃんが心配してくれないの?
なんでお兄ちゃんの瞳には私だけが映らないの?
それもこれも全部この女が悪いんだ…
この女が私たち兄妹の平和な暮らしをぶち壊したんだ!この傷だってそう。この女さえいなければ私はリスカなんかしなかった!

偽善者の豚女…
絶対に許さない…

「メルちゃん…あの…」

「触るな穢らわしい!!今すぐ出てけクソババア!」

私は部屋から女を追い出し、鍵を掛けた。
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