未知の世界6
『さぁさっ、研修終了祝いに。』
「ぇえっ!?なんですか、それは。」
進藤先生、すごい嬉しそう。信じらんない。何が、研修終了祝いなのか…。
ガチャ
いつもの音で動き出す機械。いつ見ても年代物。この病院の数ある年代物の機械の中でも、一・二を争うだろう。
そしてこの機械から出るけたたましい音は、私にとって恐怖でしか……ない。
「オエッ!」
久しぶりに嗅いだ薬の匂いに、つい吐き気が…。マスクを外して深呼吸したところで、いざ。
「ゲホゲホッ!ゲホゲホゲホゲホゲホ……」