未知の世界6
話を聞きながら、涙が止まらなかった。
止まらないままサンドイッチを食べ、時折むせて…。
先生に背中をさすってもらって、最後には抱きしめてもらった。
暖かい懐で、かすかな香水の匂いがとても居心地がよくて。
日本では考えられないけど、何度も先生が頬を擦り合わせてくれて。
それがまた私の中の寂しさを埋めてくれるようで…涙は止まることがなかった。
アメリカの人は親子でも平気で口にキスをする。
そのせいか、ジャクソン先生の唇が頬に当たるけど、それは決して卑しいものではなかった。
私の心を落ち着かせてくれた。
先生も一緒にロッキングチェアに座ってくれて、知らない間に私は眠りについていた。