未知の世界6
『検査の結果は悪くなかったから。』
夕方に出た検査結果を持って、部屋にやってきたジャクソン先生は、結果の書かれた表を見ながらそう言った。
「えっと…どんな感じに。」
結果表を見せて欲しいと言う意味で言ったのだけど、サラッとかわされ、
『まぁ、思っていたよりはいい感じだ。』
………ちゃんと説明してください。
「じゃあ、退院も近い感じですか?」
『それはない。』
スパーンっと言われて、なかなかグッサリ来た…。
「えっと…それはどうして?数値的なもの?」
『まぁ、そんなところだ。』
うぅっ…またかわされた。
何かあるんだな…とは分かるけど、なぜ退院できないのかそれから、何度か聞いてみたけど、うまいことかわされた…。
研修中の身なんだから、研修させてよ…。
そしてまたその夜も悶々としながら、眠りについた。