未知の世界6

『ま、まぁ……進藤先生からも幸治からも、聞いてはいたけど……。』





ハハハ……と笑った後に黙る椎名先生。





『………………。』





何も言わずにゴクリ……と唾を飲む岡本先生。






そんな二人を見て、何か言わなくちゃと焦ってしまう。





「あ、あ、私は…いつもこんなんで…大丈夫ですから……。



すいません……」





つい居たたまれなくなって謝ってしまう。




『もし…ここにいる間に体調が悪くなったら、必ず言うようになっ。』




とようやく口を開いた岡本先生。





そんなに二人とも、驚かなくたっていいのに。私はこれでちゃんと医者もやってるんだから。




だけど、そんな目で見られると……不安になる。
医者から見て、私って結構重たい症状なのかな……。
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