未知の世界6
小走りで、でも廊下は走らない。
競歩なみの速さで急いで呼吸器内科へ。
「はぁはぁはぁはぁ。」
息が上がっていては、吸入に来た意味がないので…呼吸を整えながら呼吸器内科までの50メートルを歩く。
第一と違って、廊下も長ければ、エレベーターも短い感覚に用意されている。
だけど、朝のこの時間は一階からの出勤の先生や看護師さんでいっぱい。
そんな中、途中の階からなんて乗れたもんじゃないことは、前回の研修で経験していた。
仕方ないので階段を使ったけど、結構しんどいな……。
「はぁはぁはぁ……ふー。」
よし、いざ吸入へ。