未知の世界6

何時間くらい寝たのか、尿意をもよおしベッドから起き上がると、隣にはまだ幸治さんはいなかった。





廊下を出るとリビングから賑やかな声が聞こえる。




お父さんたちも今日泊まっていくのかな…




泊まり慣れているので心配はないけど。






いつもより眠たいせいか、トイレまでが長く感じる。





扉を開けてゆっくり腰を下ろすと、体がどっと重くなった気がした。






ん?






水を流して、トイレから出ようとすると、何かにつまずいたわけでもないのに、前のめりにこけそうになった。






「わぁっ!?」






と、なんとか足が前に出て、こけることはなかったけど、膝から下が震えてる……?





う……ん。






少し嫌な予感もしたけど、気にして体調が悪いことが的中してしまうと明日の研修に響くので、何も考えずに部屋に向かった。
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