未知の世界6

「はぁ、疲れた…。」





突然の検診を終えて、遅くなったからとお父さんと家に帰宅。
そして帰って早々お風呂に入った私は、一日の疲れをお湯の中に流した。







アメリカに勉強に行くつもりが、新しい先生に体を診てもらうことになるとは…。
なんだか逆に不安…。
どんな人なのかな、英語で伝えられるのかな…。
怖い人かな…。アメリカの医療って一体どんなものなのだろうか…。
逆に最新の技術で何か違う治療をされてしまうのではないか…もう不安しかない。







勉強に行くよりも治療に行く比率の方が高いような。







お父さんは私のカルテをアメリカの病院の先生と、こちらから行く病院の先生に送るって言ってたな。
果たして誰が行くんだろう。私の知ってる人?
小児科の医局には一緒に行く人はいないし、呼吸器とか循環器でいるのか……。








あぁ!考えてても分からない…。その話はもう忘れよう…。
忘れられないけど、忘れてみよう。








そう言い聞かせお風呂を出た。





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