WORLD
「……千紘。」


千紘は、ん?と小さな声で呟き、私の方へと振り向いた。

その瞬間、私は頭を下げた。


「ごめん……千紘。昨日……あんなこと言って。千紘は私のことをすっごい考えてくれているのに私は自分勝手にあん「美波。顔、あげて?」な………」


千紘は私の言葉を遮ながら、そう言った。

私はゆっくりと顔をあげる。


「私もごめん。勝手にあんなことしちゃって。美波のこと、ちゃんと考えていなかったね。」


……美波…………‼‼‼‼


「それから私も………」


そう口を開いたのは………
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