WORLD
「まぁ、だからお互い様ってことだよ‼」


そう言って場の雰囲気を軽くしてくれたのは、もちろん、千紘だった。


「だから皆自分を責めないこと。そして、これは誰も悪くないこと。だから、なんにもなし‼」


千紘がとびっきりの笑顔で私達を見る。


「ねっ?」


うん…

うん………‼‼‼‼


「千〜紘〜〜‼‼‼」

「わっ」


私は思いっ切り千紘と彩奈に抱きついた。


“ありがとう。大好きだよ。”


こう、想いを込めて。
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