WORLD
「よし。これでちゃんと聞けるね?」


ちょっと感動的になっていた雰囲気が千紘のこの声で一気にガラリと変わった。


「そうだね〜」


彩奈もそう言う。

二人はにやっと顔を見合わせた。


「……え?な、何何何?ちょっ……え?」


私は訳が分からなくなり、二人に抱きついていた手をゆっくりと離した。


「ねぇ、美波……」


……え?

ほんとに……え?

え…何何何何何………⁉
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