WORLD
まぁ……いっか。


私には私の、千紘には千紘の人生があって、幸せがあるんだもん。

もしかしたら、千紘にとって“今”が1番の幸せなのかもしれない。


そう思って、曲がり角を曲がった時だった。











「ぎゃっ‼‼し……篠原⁉」


私が大声を出したら、篠原はオロオロしながら私にこう言った。



「ちょっと……静かに。一つ、相談しに来たんだ。」
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