WORLD
そこから篠原と打ち合わせをして、これらのことが決まった。

・実施日は明日
・放課後、人があまり来ない東階段踊り場に千紘を呼び出す
・私はそこから何らかの理由で去る
・そこで篠原が告る


うん。

超定番過ぎる。


っていうか、そう簡単に行くかな〜?

いや〜、怖いけど、頑張ってみるしかないか〜……


「んじゃ、篠原、明日頑張ってね〜」

「うん」

「バイバイ」


手を軽く振ると、篠原も振り返してきた。

そのまま、前に進んで家に帰る。


千紘はどんな反応するのかな……?

どんなことを言うのかな……?

………でも、篠原と噂されたのは、されているのは私。

そんな状態で告白される千紘のことを私は考えたほうが良かったのだろうか。



……でも、この前千紘言ってたし。

“告白されて嫌な人はいないと思うよ?”って。

だったら、この言葉を信じて私は篠原に協力しよう。


そう決めたら気持がスッキリして、足が軽くなった気がする。


私は周りに誰もいないことを確認して、小さなスキップをしながら家に帰った。
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