WORLD
他の人に聞かれないように千紘と彩奈にぐっと近づき、声を最小限にして言う。


「………私ね、笹原のことが好き…だと思う」






『………は⁉』


二人は興味よりも驚きの方が勝ったようだ。


「えっ、ちょっ…ちょっと待って、笹原?」


千紘が驚き、というか困惑に近い表情で私に尋ねた。

「え?う…ん」


そ…そんなにおかしいこと私、言った?
< 40 / 123 >

この作品をシェア

pagetop