WORLD
.。..。.:*♡


「お~い、笹原~」


男子がいる場所に走りながら、千紘はそう言った。


「あのさ、笹原。美波がなんかちょっと数学で分からないところがあるから教えてほしいって今日、言ってたからさ、教えてあげてくんない?」

「……今?……八幡さんが教えればいいんじゃないの?」

「解けるんだけど、どう教えればいいか私も分からないんだよ……ということで、クラスで天才の笹原に聞きましょうってなった訳ですよ。」


男子の中に加わるのは私じゃ絶対に出来ないから、この役は千紘に頼んだ。

千紘がなんとか誘おうと頑張ってくれる。


ホントごめんね、千紘……‼
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