WORLD
「笹原、行ってこいよ」


周りの男子がそう言った。


……完璧に笹原、からかわれているな。これ。


「じゃ、決まりだね~‼来てきて〜」


強引だけど、千紘が笹原を連れ出してくれた。


「美波、人があんまりいないとこにいたら?ほら、あっちとか」


彩奈が指を指してそう教えてくれた。


「うん、そうする。ありがと‼」


私はその人気が無いところに小走りで行く。
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