WORLD
「今、笹原を呼んだのは、勉強じゃないの。嘘をついてごめんなさい。」


その言葉と共に頭を下げる。


「本当は……」


私はゆっくりと紙袋の中からチョコを出した。


「これ………」


チョコをゆっくり笹原の前に差し出す。

笹原は急だから動揺はしていたものの、それを優しく受け取ってくれた。

二人ともこんな状況は慣れていないから、沈黙が流れる。


な……何を話たらいい……?

どうしよう……?

違う、告白しなきゃ‼
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