ずっとそばで
「へぇ~
ちがうんだ。
じゃあもっと大人のキス、していい?
気にしすぎて夜も眠れないくらいのあまーいキス」









「っ…だ、だめ…」








この男は危険だ。



今すぐにでも部屋へ逃げるべきだ…








「なんでダメなのー?
千春はあれくらいのキスじゃドキドキしてくれないんだろ?」








「…てる…」








「ん?」








もう仕方ない、言ってしまおう…







「ドキドキしてるよっ!
だって、、、だって…」








「だって?」









「は、はじ、めて、だったんだもん…」








嫌われたかな…
馬鹿にされるかな…
思考がどんどんイヤな方に進んでいく。








テレビから聞こえる笑い声がやけに大きく聞こえる。








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