ずっとそばで
何か言ってよ…








そう思っていると、無言で誠が近づいてくる…








不安で目をギュッとつむる。









ふわっと香る柑橘系のシャンプーの匂いに包まれると同時に、私は誠に抱きしめられた。








「嬉しい。
てか、可愛すぎ。
反則だ、ばーか。」









ん、ん、ん?









「ま、こと?」









「あー、今顔あげたらだめ。」








「なんで…?」








「顔上げたら、キスするよ?」








キスされない程度に少しだけ隙間から上をみると、真っ赤な誠の顔があって…




びっくりして思いっきり顔をあげてしまった…








「へぇ~、キスされたいんだ」








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