ずっとそばで
「千春ちゃん、聴診させてくれるかな?」





「…や、こわ…い」




「聴診は痛くないから大丈夫だよ。
朝の座薬は無理矢理してごめんね?」





抵抗したらはるにぃ呼ばれそうだし、大人しく服を少しめくった。





成宮先生は聴診器を手であたためてくれた。




「んー。音があまり良くないしまだ熱も高いから点滴させてくれないかな?」





「成宮先生、座薬か点滴って言ったから座薬したのに、結局どっちもするなんてひどい…」




「ごめんね。でも千春ちゃん、熱が高いとしんどいでしょ?
点滴して寝よう。」




「いや…」




「じゃあ春馬呼ぼうかな…」




「だ、だめ!」





< 15 / 184 >

この作品をシェア

pagetop