ずっとそばで
はるにぃが病室を出てから少しの沈黙がながれる。









「...千春、嘘ついて、ごめん。
今頃こんなこと言っても、信じて貰えないよな...」










そんなことない...
今考えてみれば、

幼稚園でお弁当落とした時に自分のお弁当を半分くれたのも、遠足で迷子になった時みつけてくれたのも、、、
私を助けてくれたのは全部全部"いっくん"だった。











「...いっくん」











気付いたらそう呟いていた。

自分でも驚いたけど、それ以上に呼ばれた本人が驚いている。











「...なんで、嘘ついたの?」












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