キミと私のひと夏の恋
ーちひろー


ドアを閉め俺はその場にうずくまった。

「ゔぅ…」

発作だ。
最近発作が増えて来てる。
限界が近いのかな
そんな事を考えながら意識が遠のいていた。


親父「ちひろ?!」


俺は胸を押さえながら、親父の部屋を指差した。


親父は、俺を軽々運んでベッドに寝かせてくれた。

親父「医者呼ぶから待ってろ。」

そう言い親父は、電話をかけていた。


しばらくし、医者が来た。

発作どめの薬を点滴してもらった。

「なあ、先生。俺、もうダメなん?」

先生「そんな事ないですよ。」

「そっか」


俺はほんの僅かに揺らいだ瞳を見逃さなかった。
ぁあ。俺、ダメなんだ
疑いが確信に変わった瞬間だった。

俺は、時計を見た。
あらから既に2時間以上経っていた。

「なあ、親父。かのんの様子見てきてくれないか?俺、まだ動けそうにないや。」

親父「分かった。ちゃんと寝てろよ。」

「ぁあ。」


俺は目を瞑り、涙を堪えた。


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