キミと私のひと夏の恋
救急車が発車し、その場に1人残された私は、どうすることも出来ずにその場でうずくまった。
?「かのんさん、車へお乗り下さい。」
振り向くと運転手の暁斗さんがいた。
それでも動けずにいると
暁斗「失礼します」
「きゃっ」
暁斗さんにお姫様抱っこされ、車へ乗せられた。
「すみません…」
暁斗「いえ。ちひろ様の大切な方ですので。」
「そんな事ないですよ。」
暁斗「いえ。ちひろ様があそこまでするということはとても大切な方に間違いありません。」
「暁斗さん。違うんです。私はただ拾われたんです。」
暁斗「?拾われた?」
暁斗さんはミラー越しで不思議そうな顔をしていた。
「はい。私、今居たビルから飛び降りようとしていました。そこにちひろが居たんです。そして、拾われました。」
暁斗「はははは。」
「え?」
暁斗「すみません。失礼しました。でも、それはきっとちひろ様があなたに一目惚れしたんでしょう。」
「それはないですよ。」
暁斗「そうでしょうか?」
「はい。」
私は俯いた。
暁斗「どうされました?」
「いえ。大丈夫です。」
私は呼吸が乱れて来るのがわかった。
でも、これ以上迷惑はかけられない。
暁斗「かのんさん。ゆっくり呼吸して下さい。大丈夫ですから。」
暁斗さんは気付いていた。
暁斗「横になって下さい。楽な姿勢に。」
運転しながら的確なアドバイスをしてくれていた。
暁斗「かのんさん。大丈夫、大丈夫。何も心配いりませんよ。」
なかなか治らない過呼吸に私はパニックになりかけていた。
ーキキィー
車が停車した。
後ろのドアが開けられ、暁斗さんが乗り込んで来た。
暁斗「かのんさん、少し失礼します。」
そういい私を少し抱き上げ、暁斗さんの膝の上へ乗せた。
そして、紙袋を口に当てられた。
その間ずっと背中をさすってくれていた。
しばらくし、だいぶ呼吸が落ち着いてきた。
私をおろし、椅子へ横にした。
暁斗「かのんさん。疲れたでしょう。眠っていていいですよ。」
私は、返事もせずそのまま夢の世界へ導かれて行った。
?「かのんさん、車へお乗り下さい。」
振り向くと運転手の暁斗さんがいた。
それでも動けずにいると
暁斗「失礼します」
「きゃっ」
暁斗さんにお姫様抱っこされ、車へ乗せられた。
「すみません…」
暁斗「いえ。ちひろ様の大切な方ですので。」
「そんな事ないですよ。」
暁斗「いえ。ちひろ様があそこまでするということはとても大切な方に間違いありません。」
「暁斗さん。違うんです。私はただ拾われたんです。」
暁斗「?拾われた?」
暁斗さんはミラー越しで不思議そうな顔をしていた。
「はい。私、今居たビルから飛び降りようとしていました。そこにちひろが居たんです。そして、拾われました。」
暁斗「はははは。」
「え?」
暁斗「すみません。失礼しました。でも、それはきっとちひろ様があなたに一目惚れしたんでしょう。」
「それはないですよ。」
暁斗「そうでしょうか?」
「はい。」
私は俯いた。
暁斗「どうされました?」
「いえ。大丈夫です。」
私は呼吸が乱れて来るのがわかった。
でも、これ以上迷惑はかけられない。
暁斗「かのんさん。ゆっくり呼吸して下さい。大丈夫ですから。」
暁斗さんは気付いていた。
暁斗「横になって下さい。楽な姿勢に。」
運転しながら的確なアドバイスをしてくれていた。
暁斗「かのんさん。大丈夫、大丈夫。何も心配いりませんよ。」
なかなか治らない過呼吸に私はパニックになりかけていた。
ーキキィー
車が停車した。
後ろのドアが開けられ、暁斗さんが乗り込んで来た。
暁斗「かのんさん、少し失礼します。」
そういい私を少し抱き上げ、暁斗さんの膝の上へ乗せた。
そして、紙袋を口に当てられた。
その間ずっと背中をさすってくれていた。
しばらくし、だいぶ呼吸が落ち着いてきた。
私をおろし、椅子へ横にした。
暁斗「かのんさん。疲れたでしょう。眠っていていいですよ。」
私は、返事もせずそのまま夢の世界へ導かれて行った。