キミと私のひと夏の恋
ーかのんー

気がつくと私は病院のベットで寝ていた。

「はあ…」

手には点滴されていた。


ーガラガラ


暁斗「気が付かれましたか?」


私は身体を起こそうとすると目眩がした。

すかさず暁斗さんは、私を支えベットへ寝かせてくれた。


暁斗「無理ならさらずに、横になっていてください。」

「ごめんなさい…」

暁斗「いえ。私は何も。あっ。そうだ。ちひろ様は大丈夫ですよ!」

「よかった…」


ーガラガラ


突然大きな音を立ててドアが開いた


ちひろ「かのん!!!!」

「え?」

ちひろは、近寄ってきた。


ちひろ「かのん、大丈夫か?」

「私は大丈夫。でも、ちひろ…」

ちひろ「俺はこの通り元気だよ!驚かせて悪かったな。」


私は首を横に振った。


暁斗「って言いた所ですが、工藤さんがお待ちですよ。」


ちひろの顔が引きつった。


工藤「ちひろ。そろそろ病室へ。」

ちひろ「今来たばっかりじゃねーかよ。」

工藤「さっき言った筈だ。」

「はあ…わかったよ。じゃあ、安静にしてるんだぞ。」


そういいちひろは、部屋を出て行った。


暁斗「かのんさん、今すごくいい顔されてますね。」

「え?」

暁斗「ちひろ様が来てからかのんさんとても穏やかな顔されてます。」


「ありがとう。」


私は微笑んだ
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